随感随筆

禅寺での日々

『鉄眼プロジェクトVol.21』開催終了ご報告

お蔭様にて、一年振りの『鉄眼プロジェクト』を無事に終了することが出来ました。

 ご参加の皆様がお納めくださいましたご志納金は、これまで同様、実費経費を差し引き、国指定重要文化財『鉄眼版一切経版木』を次世代に引き継ぐための調査費用として、有り難く充当させて頂きます。

 ご参加くださいました皆様はじめご奉仕くださいました煎茶道瑞芽庵流様には、心より御礼申し上げます。誠に有難う御座いました。

 また、何度もご参加くださいます御方様が増えてまいりましたことや、熱心にメモを取られながら吸収してくださろうとする初参加者様の御姿などを拝見させて頂きますと、開催側と致しまして開催冥利に尽きるばかり、感慨深く胸に響くものがありました。

 収入がほぼ見込めないお寺でありながら、数万点の国指定重要文化財保全保護してゆかなければならない立場としての重責は想像以上でありますが、こうして皆様からのご理解ご支援、ご芳情を賜りますことにより、弱音を吐かず、諦めず、『鉄眼版一切経版木』を次世代に継承できる確実な道筋を付けねば!との奮起に繋がりました。昨年1年間は、プロジェクト開催の意義を見失い、気力が失せ、心が萎えて、多忙を言い訳にプロジェクトを一度も開催しなかったことを心より反省した次第でした。

 

 さて、今回の鉄眼プロジェクトは、寺そば(ヴィーガンラーメン)終了後の14時から受付開始、盛井住職の挨拶後、鉄眼忌法要に引き続き、黄檗宗や宝蔵院の紹介、鉄眼禅師のこと、一切経版木のことなど約50分に亘り、盛井住職による講座をさせて頂きました。

鉄眼禅師を偲ぶ法要『鉄眼忌』

 その後、お部屋を移動し、煎茶道瑞芽庵流様ご奉仕による御茶席にて、おもてなしをさせて頂きました。煎茶道黄檗文化のひとつです。美味しいお茶を頂きながら、今回は、日本ではじめてお茶の木を植えたのが禅宗のお坊さんであったお話や宇治茶発祥のお話に因み、萬福寺総門前にあります『蹄影園跡碑』のご紹介などの清談に花が咲きました。

瑞芽庵流様ご奉仕~おもてなし煎茶席~

 お茶席でほっこりした後、皆で国指定重要文化財『鉄眼版一切経版木』収蔵庫へ移動し、じっくり鉄眼版一切経版木を見学して頂きました。

 約6万枚の版木がもたらす静謐な厳かさ、鉄眼禅師の生き様を感じて頂くためには、やはりこの場に直接、足を踏み入れて頂かなければならないことを痛感致しました。

収蔵庫3階からの眺め

 改めまして、皆様と共に鉄眼禅師の偉業に思いを馳せ、遺徳を偲ぶための一日を過ごさせて頂きましたこと、心より御礼申し上げます。

 誠に有難う御座いました。合掌

鉄眼版一切経 | 黄檗山宝蔵院【公式】ホームページ | 京都府宇治市